国税庁及び人事院がこのほど発表した2018年度国税庁経験者採用試験(国税調査官級)の受験案内によると、同年度の採用予定数は2017年度に続き約220人にのぼり、国税庁は3年連続で社会人経験者を大量採用することが分かった。他省庁の採用予定者数をみると、総務省約15人、外務省約20人、農林水産省約7人、国土交通省約8人、観光庁約5人、気象庁約20人などとなっており、国税庁が桁違いに多い。

 国税庁経験者採用試験による採用者数は、2015年度までは最高でも24人だったが、2016年度に185人を採用して以降、3年連続で大量採用することになった。大量採用は、国税庁の年代別職員構成の現状が、40〜50歳代前半はほぼすべての年齢で1500人を超え、20歳代後半も1000人を超えているのに対し、30歳代はほぼ1000人を下回り、30歳代を中心に職員構成に大きな歪みを生じていることから、これをカバーする目的で始まった。

 受験資格は、2018年4月1日現在において、大学等を卒業した日又は大学院の課程等を修了した日のうち最も古い日から起算して8年を経過した者。事務官からスタートする税務職員試験・国税専門官試験採用者とは異なり、国税調査官級での採用となる。このため、財務・経理・税務、資金の貸付や運用、情報処理・データ利活用・電子商取引など情報システムを活用する職務の経験等、職務経験を通じての高い知識や能力が求められている。

 試験申込は、インターネットにより8月3日から8月21日まで受付。第1次試験は9月30日、合格発表は10月24日。さらに、第2次〜第3次試験を経て最終合格発表は12月26日となる。合格者の中から採用者を決定し2019年4月に採用する。3年連続で毎年約200人を採用することにより、30歳代の職員不足も解消すると見込まれることから、来年度の経験者採用数は大幅減となることが想定される。