帝国データバンクがこのほど発表した法的整理による全国企業倒産状況(負債1千万円以上)によると、1月の倒産件数は615件で、前月比では▲11.6%の減少となったものの、前年同月比では4.1%の増加となり、2ヵ月連続で前年同月を上回った。業種別では7業種中、卸売業やサービス業などの4業種で、地域別では9地域中、中部や九州などの4地域で、それぞれ前年同月に比べ増加した。

 一方、負債総額は1004億7700万円(前月1565億7200万円、前年同月1144億円)となり、前月比は▲35.8%の減少、前年同月比でも▲12.2%の減少となり、4ヵ月連続で前年同月を下回った。負債100億円以上の倒産は発生せず、大型倒産は低水準が続き、小規模倒産が約6割を占めた。負債トップは、(株)大黒地所(愛知県、破産)の72億円にとどまっている。

 業種別にみると、7業種中4業種で前年同月を上回った。このうち、卸売業(102件、前年同月比13.3%増)、サービス業(137件、同10.5%増)の2業種は2ヵ月連続の前年同月比増加。一方、3業種は前年同月を下回り、建設業(104件、同7.1%減)は2ヵ月連続の前年同月比減少。サービス業は、学習塾・教室経営や、デザイン業などの専門サービス(33件、同13.8%増)、診療所・整体院などの医療業(13件、同18.2%増)などが増加した。

 負債額別にみると、負債5000万円未満の小規模倒産は370件、構成比は60.2%となり、61ヵ月連続で過半数を占め、依然として小規模倒産が過半を占める傾向が続いた。資本金別では、個人経営と資本金1000万円未満の合計が393件で構成比は63.9%を占めた。負債5000万円未満の倒産では、製造業(36件、前年同月比24.1%増)、小売業(106件、同5.0%増)など4業種で前年同月を上回った。

 地域別にみると、9地域中4地域で前年同月を上回った。このうち、中部(105件、前年同月比36.4%増)は5ヵ月連続、九州(40件、同11.1%増)は2ヵ月連続の前年同月比増加。一方、5地域では前年同月を下回り、北海道(18件、同10.0%減)、北陸(10件、同44.4%減)の2地域は2ヵ月連続の前年同月比減少。中部は、愛知県を中心に増加が目立ち、建設業(23件、同76.9%増)、サービス業(26件、同73.3%増)で大幅増となった。

 同倒産状況の概要は↓
http://www.tdb.co.jp/tosan/syukei/1801.html