JTBが大学生、会社員、主婦、リタイア層を対象に昨年10月に実施した「コミュニケーション総合調査」結果(有効回答数2060人)によると、コミュニケーション全般の得意度は、全体で「苦手」、「やや苦手」が58%と半数を超え、苦手に感じている人が、得意に感じている人よりも多い結果となった。カテゴリ別にみると、苦手意識は、主婦で63%と顕著に高く、次いで会社員58%、リタイア層56%、大学生54%だった。

コミュニケーションに関する項目をみると、苦手意識を持つ人が最も多いのは「複数の人の前で、発表すること」で、75%と4人に3人が苦手意識を感じている。次いで「初めて会う人と話すこと」(63%)、「食事会や飲み会などで話をすること」(57%)、「自分の意見を口に出して話すこと」(57%)、「文章を書くこと」(56%)、「自分と世代・境遇が違う人と話すこと」(56%)が上位に挙がった。

 苦手意識よりも得意意識が高くなった項目としては、「人の話を聞くこと」が突出して高く、77%が得意と回答。次いで、「雑談すること」は55%の人が得意と回答している。人前での発表や初対面、飲み会、意見を言うなどの主体的な発信や日常と違う場面でのコミュニケーションに対して苦手意識があり、人の話を聞くという受動的な場面や、雑談という日常の場面に関しては得意と感じることが分かる。

 カテゴリ別にみると、大学生は、コミュニケーション全般に関して苦手意識を持つ人が少ない傾向にあった。特に、他のカテゴリよりも得意という回答が多い項目は、「メールやSNSなどでのやりとり」(61%)、「雑談すること」(62%)、「人の話を聞くこと」(84%)が挙げられる。メールやSNSで雑談をしたり、人の話を聞いたりすることは、会社員、主婦、リタイア層よりも得意と感じているようだ。

 会社員は、他のカテゴリと比較して特に目立った特徴が見当たらず、「文章を書くこと」という一般的なビジネスシーンに想定される項目に関しても、苦手と回答した人が59%で、主婦の回答と同率1位の結果だった。主婦は、特に、「複数の人の前で発表すること」(82%)、「自分の意見や思いを、口に出して話すこと」(65%)、「あるテーマについて、掘り下げて会話すること」(64%)が、他のカテゴリよりも苦手意識を持つ人が多い傾向だった。

 リタイア層は、大学生に次いでコミュニケーション全般に関して苦手意識を持つ人が少ない結果だった。他のカテゴリよりも得意という回答が多い項目は、「複数の人の前で発表すること」(31%)、「自分の意見や思いを、口に出して話すこと」(52%)。しかし、「メールやSNSなどでのやりとり」(22.1%)は、他のカテゴリよりも苦手意識を持つ人が多い結果となっている。