経済産業省が発表した「2017年度大学発ベンチャー調査」結果によると、2017年度において存在が確認された大学発ベンチャーは2093社と、2016年度の1846社から247社増加し、初めて2千社を超えたことが分かった。2016年度調査からの増減は、2017年に新設が103社、2017年以前に新設されていたが、前回調査で把握できなかったものが251社、前回調査後に閉鎖が73社、大学発ベンチャーではなくなった企業が34社。

 大学発ベンチャーを分類すると、大学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビズネス手法を事業化する目的で新規に設立された「研究成果ベンチャー」が1238社(構成比59.1%)と約6割を占めて最多、次いで、大学と深い関連のある「学生ベンチャー」が436社(同20.8%)、創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、創立5年以内に大学と協同研究等を行った「共同研究ベンチャー」が191社(同9.1%)と続く。

 大学発ベンチャー創出数について、大学別では、「東京大学」が245社と最も多く、次いで「京都大学」(140社)、「筑波大学」(98社)、「大阪大学」(93社)、「九州大学」(81社)、「早稲田大学」(74社)などが続く。また地域別では、「東京都」が577社で最も多く、次いで「大阪府」(138社)、「京都府」(135社)、「神奈川県」(121社)、「福岡県」(108社)と続き、この5都府県が100社を超えた。

 業種別にみると、「バイオ・ヘルスケア・医療機器」が659社(構成比31.5%)と約3割を占めて最も多く、次いで「IT(アプリケーション、ソフトウェア)」(614社、同29.3%)、「その他サービス」(590社、同28.2%)の順に多く、昨年度と同様となっている。2016年度調査と比べると、「バイオ・ヘルスケア・医療機器」が86社、「その他サービス」の企業が78社、新たに多く把握されている。

 大学発ベンチャーの資本金は、「1000万円以上5000万円未満」が119社で最も多く、次いで「100万円以上500万円未満」(79社)など、平均は8279万円。正社員数は、「5人未満」が最多の227社、次いで「5人以上20人未満」(132社)など、平均は7.8人だった。また、売上高は、「1000万円以上5000万円未満」が最も多く87社、平均は1億1872万円。営業利益の平均は▲1060万円だった。

 同調査結果の概況は↓
http://www.meti.go.jp/press/2017/03/20180309007/20180309007-1.pdf